【お知らせ】
諸般の事情により、当面弊誌の更新は停止します。ご愛読いただいているみなさまには大変申し訳ありませんが、なにとぞご理解賜りますようお願い申しあげます。
— AUTOMATON 日本語版公式 (@AUTOMATONJapan) 2014, 9月 26
AUTOMATONていうゲームウェブメディアサイトが更新停止してた
誕生してまだ1年くらいのサイトだけど、ニュース記事の他にもゲーム開発者へのインタビュー記事や新作タイトルのレビュー、コラムやオピニオン形式の記事まで色々手広くやっていた印象。
Active Gaming MediaとかいうPLAYISMなんかも運営してる企業が母体になってる一応「商業サイト」らしいけど、広告なんかも見当たらないし提灯記事のようなものも見受けられんしどうやって収入を得ていたのかは謎。ライター募集の記事から察するにまだ商業ベースに乗せ(られ)ていなかった試行錯誤の段階だったのかな。
他の日本のゲーム系ウェブメディアの中では珍しく、筆者個人の意見や主張をふんだんに盛り込んだコラムといった形の読み物としての記事が多かったですね。
ただその記事の質自体はどうかというと、まぁあまり興味を引くようなものでは無かったなというのがここ半年くらいRSSリーダーに突っ込んでた僕の感想です。
【お知らせ】(承前)
われわれが目標としてたコンセプトは、現在の日本のゲーマーの大半にとってニーズのないものであり、その点において商業的に圧倒的に不利でございます。資金提供者にご理解いただけなくなった時点で、AUTOMATONは終わりと判断せざるをございません。
— AUTOMATON 日本語版公式 (@AUTOMATONJapan) 2014, 9月 26
【お知らせ】(承前)
われわれは(すくなくとも安田は)、日本のゲーマーにあたらしい価値観と考え方を提示したい、という思いでこの1年継続してまいりました。ただ、これがビジネスにならないことは自覚しております。ですから、こうした事態も当然の有り様ではあります。
— AUTOMATON 日本語版公式 (@AUTOMATONJapan) 2014, 9月 26
Twitterのbioにも『「ゲームを伝える」を目標とする』とあるように、おそらく日本のゲーム業界を取り巻くメディアの現状に一石を投じたいみたいな考えがあったんだろうけど、そういった意識ばかりが先んじてたように思います。「ゲームメディアってのはこうあるものなんだよ」っていうどことなく気取った上から目線な編集者の態度が、何やら格式張った文体やらシャレオツ気取ったサイトデザインやらから伝わってくる。内容自体も上の方で「手広くやっていた」なんて書いたけど、もっと言い方悪く言えば方向性が定まってなくて個人ブログのような与太話や投稿数稼ぎのようなゲームのセール情報を書き連ねたようなしょうもない記事も多く目に付きます。一番独自性が出ていたであろう、どこの馬の骨とも知らない日本のゲーム開発者のインタビュー記事なんかは個人的に毛ほどの興味も沸かなかったし。
僕個人の好みで言えばそういった与太話やシャレオッティーな押し付けがましいスタイルは嫌いじゃないんですけど、その2つが同時に展開されるとやはりどことなく不快な感じになるなぁと。
いわゆる「意識高い系」ゲームメディアに終始してたのが残念。同じくTwitterでたまに見かけるようなゲーム意識高い系の人(某まとめブログを異様なほど毛嫌いするような人種)にはウケが良さそうだなとは思いましたけど、そんなの本当にニッチなそれこそ個人でも充分成り立つスタイルだと思うんで、それを商業ベースに乗せようとするのはちょっと無謀だったんじゃないかなと。
【お知らせ】(承前)
もしある日突然いきなりやたら馴れ馴れしい文体と見苦しいアスキーアートが乱舞するサイトになったなら、それはAUTOMTONの"転機"ならびに"現実"でございます。
今後ともなにとぞご愛顧のほどよろしくお願い申しあげます。 (了)
— AUTOMATON 日本語版公式 (@AUTOMATONJapan) 2014, 9月 26
こんな捨て台詞とも取れるツイートを最後にTwitterの方も更新停止しちゃったけど、これもしょうがないとしか言えないですよね。他の国がどうとかは知らないけど、この国のゲーマーがメディアに求めるものってのはその殆どがスクープであってスキャンダルでしかないんだから。
下衆い単語や馬鹿にも読めるネットスラングを大量にぶっかけたタイトルでないとPVなんか稼げないよ。商業記者である以上記者は読者を選り好みなんかできないでしょう。
ただ逆に読者は記者を選べるんですけどね。今日日自分のTwitter、Tumblr、ブログを持ってる人なんて何億人といるし、自分のSteamページでレビューして攻略記事書いてそれを全世界に公開することだって簡単にできる。誰もが個人のゲームメディアになれる時代なんだから態々商業ベースのPR記事ばっかのクソウェブメディアに絞り込まずとも自分の好みのライターを見つけりゃいいだけ。