2015年5月13日水曜日

HSもHotSもカジュアルだなって言ったけど

Hearthstoneで1mana 1helthの計算ミスって負けてからそんなふざけたこと言えなくなった
Heros of the Stormで1秒の判断ミスってからそんなふざけたこと言えなくなった

カジュアルなんてどこにもなかった
もうだめだ
詰将棋

2015年5月10日日曜日

2015年5月2日土曜日

ValveがMODの有料販売を始めて即中止になった話

ValveがSkyrimのMODの有料販売を開始したけど、すぐにコミュニティから猛反発を食らって炎上、3日後には販売システムを中止、返金に応じたってのが最近PCゲーム界隈で話題になってたニュース
以前からValveはSteamworkshopと銘打ってユーザーMODをSteam上で公開、DLできるシステムを構築してMODコミュニティへの支援を行っていたけど、今回はより明確に金銭的な援助を行える手段を用意したかったんだと思う。

ここの会社が抱えてるタイトルはその殆どが元々はユーザーが作り上げたMODだったりする。Counter-StrikeはHalf-LifeのMODとして誕生したし、Team Fortress 2だって元々はQuakeのMOD「Team Fortress」をHalf-LifeのMODとして移植した「Team Fortress Classic」が前身。Dota2だってBlizzardのRTS「WarCraft3」のMOD「Dota-Allstars」のリメイクだしね。そうやってMODコミュニティに目を付けては自社でタイトルを買い取り、その開発者を雇用して成長してきたValveだからこそ、PCゲームのMOD文化への理解はとても強かっただろうし、数多く存在するModder達の支援を行おうとした上での今回の試みだったんでしょう。結果としてはその支援しようとしたModder達の怒りさえも買ってしまう結果になったとはいえ、これはValveなりにPCゲーム界へのゲーム販売以外での貢献を模索した挑戦だったんだろう。だからそんなにValveを責めないであげよう、許してあげようじゃないか



なんて言うわけねえだろ死ねやValve いやもう死んでたか 僕らの愛したValveは死んだ 死んでた 今回ようやく気付いたけどとっくに死んでた 既にどこにもいなかった

かつてCSを世に出したValveだったらこんなことはしなかったし、こんなことはしちゃいけなかった。今でこそ一日に何十万人とプレイされるDota2やCS:GOだけど、それは元のMODが既に人気だったから。HLのMODである「Counter-Strike」やWC3のMODである「Dota-Allstars」の人気に目をつけたValveがいたから今のDota2やCSGOがあるわけ
じゃあなんでそのCSやAllstarsは人気だったのか?ゲームが面白かったから?それは確かに大前提として存在する。でもそれと同じくらい重要な要素として存在したのが「無料だったから」

無料だったからみんながプレイできた。みんなが知ってた。Steamに数千円を払って買ったゲームを十数万円するPCにインストールしてゲームをプレイできる人間はそうそう居ない。ネットカフェですし詰めになりながら時間あたり数十円の小銭を払ってPCゲームをプレイする層が大勢いる。そういう層にまで認知され、プレイされたからこそCSやAllstarsの人気は今も続いているわけじゃない?
無料で遊べるからみんなHalf-LifeやWarCraft3を違法ダウンロードしてCounter-StrikeやDota-Allstarsをインストールした。クラックしたバージョンだからBattle.netに接続して正規のWarCraft3は遊べなくても、GG Cliantという中華製の対戦ツールを使えばそのツール使用者同士でDotaが遊べた。それどころかそのツールには独自のマッチメイキング機能やLadder機能が搭載されて、本家よりも快適に遊ぶことができた。そうやって大勢の(違法)ユーザーで溢れかえったコミュニティがあったからいつまでも遊ばれ続けて来たし、今日までゲームは進化し続けてこれたわけやん?Valveが獲得したかったのは人気MODの権利じゃなくて、そのMODを知る大量のユーザーだったのよね

それに直近の問題としてMODを販売するとなると内容についても検閲・規制が入る。今回のSkyrim騒動だって他者が作ったMODを流用したものが販売されていてそれも問題になった。そもそも他人のMODを流用することなんか当たり前に存在した、「Dota-Allstars」なんかそんな著作権ガン無視の典型で、WarCraftのキャラは勿論日本のゲームやアニメなんかからもパクりまくってる。元々あった「Defence of the Ancient」というMODをパクってさらに他のWC3のMODをパクってPSOやFFみたいな他のゲームからもキャラをパクってパクってパクリマクリスティの末に作り上げられたMODだった。金銭が発生した途端にそういう非営利でやってたから許されてた領分が許されなくなってしまう 窮屈な話じゃないですかね

MODを有料にすることで確かに製作者には収入が入るし、それを目的にMODを制作する人だって出てくるでしょう。でもそうやって製作者が増えたところで、MODに触れる人の数は絶対に今より少なくなってしまう。DotaやCSが最初からインストールに5ドルを要求するようなMODだったら、今のような人気は獲得できなかったでしょう。Valveは絶対そのことに気付いてるはずなんです。気付いていながら「コミュニティを盛り上げる為」なんて白々しい文言並べて、Bethesdaと組んで販売価格の75%もピンハネしようと画策してたんです。奴らはMOD製作者を支援する気なんか全く無く、目先の小銭を稼ぐ為のツールとしてしか捉えてなかった。それを看破されたから今回のような炎上騒動に繋がったわけ

かといってMOD作者に何も見返りを求めるなみたいな虫の良いことは僕だって言うつもり無い。素晴らしい作品を創り上げたなら本人の意思に関わらず賞賛以外の実利的な報酬だって受け取るべきだと思う。なんの見返りも無く何年もMODの制作に携わってくれるなんて思ったら大間違いだ。上で書いた初代Dotaの開発者も「Xboxで遊びたい」って理由でDotaのアップデートから手を引いた。今回Valveが本当にMODコミュニティを盛り上げたいと考えていたなら、有料販売みたいな直接的な手段を用意するよりも「作者への直接的な」Donate機能、無料を含んだPay What You Want形式での販売機能あたりを用意すべきだったと思う。Nexusmodsなんかにはあるしねそういう機能

っていうのがただの消費者でしかない自分の意見なんだけど、これも消費者側のエゴでしかないんかな。Modderの人たちはどう感じてるんだろう。賛同意見もある一方で今回の件で引退表明したModderとかもいるらしいし、難しい問題なのかな