2014年11月4日火曜日

Heros of the StormのAlphaに当選したぞい





日頃からBlizzerdへの忠誠と信仰を表明している僕のTwitterが見つかってしまったのか、それとも先日応募したFacebookのアルファテスター募集の抽選に当選したのか分かりませんが、Heros of the Storm(HotS)のアルファテスト参加権が送られてきました。
現代のeSports文化の頂点に君臨しているMulti Online Battle Arena(MOBA)と呼ばれるジャンル、かつてはこのBlizzardから発売されたWarcraft3というゲームのDotaというMODから始まったジャンルでした。しかしそのMOBA界隈は現在RiotのLeague of LegendsとValveのDota2の二強状態。BlizzardがいくらDota権利を主張して商標を争おうとも、先にMOBAを商業タイトルとして世に出したのはRiotだしDotaというブランドは既にValveの物。MODという存在を蔑ろにした為に大幅な遅れを取ってしまったBlizzardがようやく世に放つ期待作がこのHotSなわけです。既に莫大なユーザーを抱える上記2タイトルに対抗できるものなのか、そういった意味でも期待されているゲームだと思います。

DiabloよりAzmodanの方が高い

HotSはLoLやDota2と同じく基本無料、アイテム課金のスタイルを採用したタイトル。ただDota2のように初めから全てのキャラクターの使用権が与えられているわけではなく、LoLのように自分が操作したいキャラクターの使用権利を有料で販売する形式を採っています。キャラクター(Hero)の値段は一体$2.99〜$9.99ほどで、リアルマネーの他ゲームを遊ぶことで入手できるゲーム内通貨で代替することもできる。途上国のネットカフェボーイズにも優しい仕様。また定期的(週替わり?)に無料で使用できるHeroが設定されていて、そこで購入するHeroを吟味することもできます。僕が始めた時には5体のHeroが無料開放されていました。

HotSがLoL Dotaに対抗する為の武器になるのがこのHeroのラインナップじゃないかと思います。他の2タイトルと違いHotSのHeroは全て他のBlizzardタイトルに登場するキャラクター。Diablo、Starcraft、World of Warcraft、どれも全世界で数千万本を売り上げてるモンスタータイトルです。当然登場するキャラクターの知名度も相当なものなので、HotS自体「Blizzardタイトルのオールスターゲーム」といったキャラゲー的魅力もあるんじゃないかなって。実際僕もDiabloとStarcraftで知っているキャラクターがいっぱいいるし、HearthstoneというWoWのカードゲームで見たことのあるキャラクターも登場します。そんな彼らを使いたくてアルファ段階から課金しようか迷ってる自分も居ます。

まぁとりあえずは無料開放されているHeroを使ってみようと、5体のHeroで計10回ほど対戦してみた感想を書きます。自分はMOBA系タイトルはDota2くらいしか経験が無いため、そっちとの比較がメインになると思います。

まずこのゲームの特徴の一つとして、他のMOBAゲームには当然のように存在する「お金」という概念がありません。MOBAといえば各々が敵を倒すことで手に入る「ゴールド」と「経験値」を稼ぐことで自キャラを強くしていく、ちょうどPvP有りのMMORPGを毎回全員レベル1からスタートするようなものなんですが、HotSではこのゴールドの要素をバッサリきり捨てています。当然トドメを刺した人にお金が入るというLast Hitの概念もありません。Dota2なんかではLHが思うように取れな人の配信にはLH監視委員会というストリームモンスターが出現していましたが、このゲームではそれを心配する必要もありませんね。

また経験値もチーム5人に平等に分配、というかレベルがチームで統一されていて、HUD上部にはお互いのチームのレベルが表示されています。自分がマップのどこに居ても、他の味方が敵を倒せば自分にも経験値が入るし、例え死んでてもその間に経験値が入ればレベルアップもできます。
それから上で書いた通りお金の概念が無い=アイテムというものが存在しません。各キャラクターは一定のレベルアップ毎にTalentと呼ばれる特殊能力を取得していきます。これらは全てパッシブスキルとなっていて、自分の特定のスキルを強化したり、自分の通常攻撃に特殊効果(ダメージ上昇、ライフ吸収、攻撃拡散等)を付与することができます。各Tire毎に4種類ほどのTalentが用意されていて、これらをどう取得していくかがこのゲームのキャラクタービルド要素になっています。

その他Courier、Ward、Teleport、Denyと言ったDotaにはあった要素が軒並み削除、ないない尽くしの印象を受けますが、ゲーム独自の要素として複数マップの存在とそれぞれに設定されたオブジェクトがあります。

例えばBlackheart's Bayという、中央に海賊船がどんと置かれたマップ。このマップでは定期的にマップの特定箇所に宝箱が出現し、それを攻撃することでドロップする金貨を集めて海賊船の船長に届けることで、海賊船から相手の陣地に向けて砲撃が開始されます。この砲撃のSiegeがかなり強烈なもので一度でも相手に砲撃権を許せばこちらの建造物の2,3個は軽く吹っ飛びます。
Dragon Shireというマップでは、TF2でいうControl Pointの要領で2箇所のShrineを確保したチームの一人が強力なDragon Knightに変身することができます。変身中はかなり強力、Dota2でいうRoshanを操作できるようなもので、これまた相手側に変身を許してしまえばこちらのタワーはバキバキ確定というえげつないもの。
こんな感じで従来のMOBAのようにキルを稼ぐ、レベルを上げるといったことよりもオブジェクトをこなすことがとても重要。Roshanを狩った方が有利になるとかそういうレベルじゃないほどに重要になってきます。
スキルも全員がレベル1の時点でUlt以外の3つが使える状態でスタートするんで、マッチ開始直後から集団戦が起こる構造に。1試合も20分前後とDota2と比べて短い。なんというかMOBA序盤のレーニングフェイズをすっ飛ばしていきなり味方5人全体の連携が要求される。レーンも定まってなくて誰かが常にgankに動いてる感じです。スキル連携の楽しさを抽出した造りになってるなと感じました。

現在まだアルファ段階なんでコンテンツは少ないけど、基礎的な部分はしっかりできてるんで楽しく遊べる。さくっと遊べる。Dota2よりかなりカジュアルなゲームなんで心が傷まない、サイコパスが濁らなくて済む。MOBAの楽しいとこだけを享受できるんでだらだら続けられます。アルファはこれからも追加でどんどん募集していくらしいし、興味ある人は公式Twitterとかチェックしておこうな。とにかくこれ系のゲームで大事なのは人の多さなんで、Dota2のようにこっちも盛り上がってくれるといいな。